彼女/大仏

学生あるある(もしかしたらそれ以外の人も)で
好きな女の子が居たとして(逆もしかり)
その子の事をチラッと見ると、何故か毎回目が会う。
そういう経験を繰り返した後、
「もしかしたらあの子も自分の事が好きかも」
という期待が膨らんでくる。

しかし!
数週間後、その子は全然違う子と付き合っているのです!!
悲しむべきなのか、
期待した自分を呪うべきなのか!
モヤモヤモヤモヤしたまま、
その日は大人しく布団にもぐるのです。
以上あるあるでした!

それでは第九弾に行きたいと思います。
※あるあるのネタは私、源平谷の実体験ではありません。





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大仏 作「彼女」

冴えない小太りの青年が
バイトの休憩中ぶらついていると、
突然、可愛らしいメガネっ娘に
お茶に行きませんか?と声を掛けられる。
青年は戸惑いながらも、その要求を呑むのであった。
休憩時間終了まで、あと48分。

現実世界でこんな事があったら表彰ものですよ。
羨ましいなんて思わない訳がない。
せっかくの夏なのに、私はまだ
こんな体験がありません。夏が終わっちゃうよ!

正直言って、コピーがミスっています。
ピントが合ってない所が多々あります。
意図的かと作家さんに聞いたら
ただただ単純にミスっただけだと言っていました。
そう言われて一層悔しく思いました。

ピントのぶれが、とても効果的に
物語・コマに作用している箇所が幾つもあるのです。
まさに偶然を味方につけた、と言えます。
その効果もあってか
青年の心のブレが一層生々しく映ります。
若いって惨めなんですよ。

性格とか体系とかは似なくていいので
この設定を、私自身が実生活で体験したい!
と、思いました。





遠心力による3つの出来事/芳川ミコ

台風というものにそれほど縁のない
地域に生まれたので、
豪雨・暴風に対する記憶というか思い出というか、
そういう物が一切というほどないのですが、
今まで一回だけ、小学生のころ"目"の中に入ったことがあります。

被害を受けた地域の方々にとっては不謹慎な発言に
なってしまいかねないのですが、美しかったのです。
嘘のように晴れていて、それなのに風が物凄く強く
雲が恐ろしい速さで空を滑る。

今でも夢に見るほど印象に残っています。
なんてことない話でした。

それでは第八弾に移りたいと思います!
何回もすみません、源平谷です。





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芳川ミコ作「遠心力による3つの出来事」

「破゜ー竹」の前号にてスリリングなギャグを
披露した作家による、今作品群唯一(?)のギャグ漫画。

急転直下の展開をみせた前作とは異なり、
今作は、ショートショート三編で構成された
いわゆる日常系の作品です。(こんな日常ないと思うけど)

劇的な展開こそなかれ、
ゆるい絵柄から繰り広げられる
少しダークで哀愁漂うギャグからは、
この人自身の作家性が滲み出ています。

ギャグ以外に安定感のない絵柄にも注目。
「今までどう描いていたのか分からなくなった」
と言っていたほど、今回の絵柄は本当に安定していな。

でもそれが抜群にいい!
首太!!とか、こいつ頭に何乗せてるんだ!?とか。
こちら側が突っ込まずにはいられない所が最高です。

あ、もちろん話も面白いですよ!





posted by こけかか at 10:00Comment(0)ひと

オブラート・フィルム/四畳半

最低でも一週間に一本は
映画を観ようと思っていますが、
三日坊主の権化みたいな性格なので
なかなか続かないのです。。

それは何故か。
"観よう"なんていう考えがおかしいんですよね。
行為に利益を求めてはいけないのですよ。
"~したい"という本能に愚直でないとダメなのです。

それでは行ってみましょう、第七弾!
大さじ一杯、源平谷です。





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四畳半 作「オブラート・フィルム」

この1ページを見ただけでお分かりかと思いますが
フィルムカメラで撮ったかのようなコマ割り。
全編この手法で構成されており、まるで短編映画のよう。

いわゆる"擬人化"の類の漫画なのですが、
ありえない者同士の恋愛(いや青春か)が、
違和感なく読めて心が洗われます。

ただ、私が一番グッときたのは、
窓から祭りの様子を眺めているカット。
(シーンではなくカットというところが重要)

今回の同人誌の中で私自身"日記"として
祭りの事を書いているのですが、性格上
どうも皮肉っぽくなってしまうのです。
しかしこの話に出てくる祭りは、夢として用いられている。

詩的で素敵。
いや、本当にいいんですよ、言葉も。

この漫画も、いい感じで夏。
こういった作品が、この時期に描かれ
こうして発表される(出来る)ことを
嬉しく思います。

物を大切にしましょう!





posted by こけかか at 22:00Comment(0)ひと